シニア世代の熱中症対策
- Ken Ogasawara

- 7月4日
- 読了時間: 3分

〜体と心を守る、夏の準備〜
近年、夏の暑さはますます厳しくなり、毎年のように「熱中症で搬送された高齢者が増えた」というニュースが報じられています。
特に60代以降のシニア世代は、体温調整機能や水分保持機能の低下により、
熱中症にかかりやすく、重症化しやすいという特徴があります。
今回は、そんなシニア世代の方やそのご家族に向けて、熱中症を予防するための大切なポイントをお伝えします。
どうしてシニア世代は熱中症にかかりやすいの?
年齢とともに体の働きは少しずつ変化していきます。中でも以下のような点が、
熱中症を引き起こしやすくする要因になります。
喉の渇きを感じにくくなる
汗をかく機能が低下する
筋肉量が減って体内の水分量も減少
暑さへの感覚が鈍くなる
さらに、「冷房が苦手だから」「電気代が心配で…」といった理由でエアコンの使用を控えてしまう方も多く、知らないうちに体が熱をためこんでしまうことも。
実は室内での熱中症が多い
「外に出なければ安心」と思われがちですが、実際には熱中症患者の約半数は室内で発症しています。
特に注意したいのは、以下のようなケースです。
朝からエアコンをつけず、日中に部屋の温度が上がっている
気づかないうちに水分を摂らずに数時間過ごしている
通風が悪く、空気がこもっている
睡眠中に汗をかいて脱水気味になっている
こうした“なんとなく”の習慣が重なり、体への負担が知らず知らずのうちに増えてしまうのです。
予防の基本は「水分・塩分・空調管理」
熱中症を防ぐための基本はとてもシンプルです。
こまめな水分補給 → 喉が渇いていなくても、1〜2時間おきにコップ1杯の水を飲むのが理想です。汗をかいたときは、塩分補給もお忘れなく。
適切な空調管理 → 室温が28度を超えると危険信号。エアコンや扇風機を活用しながら、体にやさしい環境を整えましょう。
通気性の良い服装と日除け対策 → 外出時は帽子や日傘を忘れずに。室内でも風通しを意識した服装が◎
「暑さに負けない体」をつくることも大切
実は、筋力の低下も熱中症に関係しています。筋肉は体内の水分を保持する役割を持っており、筋力があるほど脱水になりにくいのです。
また、運動習慣がある方は血流が良く、体温調節もスムーズになる傾向があります。
シニア専門トレーニング「寿々」では、熱中症を防ぐ体づくりも意識したプログラムを行っています。
有酸素運動で血流改善
ゆっくりとした筋力トレーニングで基礎体力アップ
ストレッチで姿勢や呼吸を整える
夏を前に、軽めの運動を取り入れておくことで、体が暑さに順応しやすくなり、疲れにくい身体に整えることができます。
ご家族の見守りも大きな力に
シニア世代の方は「大丈夫」「平気」とおっしゃることが多いですが、ちょっとした体調変化を見逃さないことがとても重要です。
顔が赤い、汗をかいていない
会話がぼんやりしている
食欲がない
動きが鈍い
こうしたサインがあれば、すぐに水分補給や休憩を促し、必要に応じて医療機関に相談しましょう。
まとめ
暑さに立ち向かうには、「無理しない」「冷やす」「潤す」そして「鍛える」が大切です。日々の暮らしの中で少しずつできることを増やしていくことで、夏を快適に過ごすことができます。
寿々では、シニア世代の皆様が夏を元気に乗り切るための体づくりをサポートしています。ご自宅での出張対応も可能ですので、無理なく始めたい方もご安心ください。
気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。この夏も、元気に笑顔で乗り越えましょう!




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